先日GamersGateで購入したYou are EMPTYをプレイ。
久々のFPSでAIMの勘がなかなか戻らず苦労したのは秘密。
舞台は1950年のソ連。軍人の主人公は交通事故で病院へ運ばれた。回復し目覚めると、そこは怪物に占拠された病院だった。
街すらも怪物だらけ。さてどうしたものか… というお話。
ストーリーを語るのはぼほ断片的に得られる紙切れの文章のみ。会話は一方的な語りが数カ所ある程度。
全ては映像から推測することになります。
特筆すべきは要所要所で挿入されるムービー。
その出来はこれ単体で短編映画として出しても良いほど。
モノクロで血の赤が印象的なアニメと実写を上手く組み合わせたシュールなSF映画のよう。
その内容の意味を知るのはクリアした時になります。
肝心のゲームは1本道の平凡で単調なシューター。
このゲームの致命的部分の一つ。
迷うところはほぼ無く、1本道を散発的に現れる敵をちまちま倒していくだけ。
スイッチや鍵のたぐいも申し訳程度に存在する程度で退屈と言って差し支えない。
移動で走ることとが出来ず、戦闘で敵に接近されたら実質逃げられず、倒すまでダメージを受け続けるしかないのがストレス。
後述のグレー一色問題もあって戦い方次第では致命的に高難易度になります。
しかし、敵の動きはなかなか良くできいます。
遮蔽物を上手く使いながら射撃時のみ姿を現す、接近すると逃げて再び攻撃などHarf-LifeのAIを思わせる動きをします。
棒立ちで撃ってくることがないのはとても評価できます。
サブマシンガンを持つ敵に至っては、近接戦を挑むと左右に移動しながら射撃してくるおかげで弾が当たりません。苦労させていただきました。
グラフィックはHL1と2の中間ぐらいでしょうか。
当時のソ連の町並みを忠実に再現しているとのこと。
細かいところもよく作られているモデルに加え、存在感のある出来の良いテクスチャが素晴らしい。
もう一つの致命的問題がこれ。
アイテムを取った時とダメージを受けた時にクレー一色に。
VGAのドライバが新しいとこうなるようです。
手持ちの環境では正常に表示できるバージョンが使えないので気合いでプレイ。
敵に接近戦を挑まれると、雑魚の鼠でさえ強敵に。何も出来ないまま殺されてしまいます。
上の問題の関連では部分部分テクスチャが表示されないところも。
黒い部分は暗いわけではなく、テクスチャがありません。
プレイに支障はないにしても、雰囲気が台無しです。
音楽は敵のラッシュ時に流れる程度。
ラジオから流れるようなノイズの乗った音で雰囲気満点。
とはいえ音は音でも効果音に問題が。
遮蔽物の有無にかかわらず聞こえる音は一定。敵が上なのか下なのか。壁の向こうなのか内側なのか。さっぱり分かりません。
音で敵の位置を把握は不可能。存在の確認のみにしないと常に?が浮かぶことに。
ゲームとしては凡作。要素としてみるとムービーとテクスチャのクォリティは秀逸。
テクスチャのバグと退屈極まりないアクションを耐えれば、出来の良いムービーを楽しめるゲームで御座いました。
プレイ時間は8時間ほど。10回程度の死亡ながらオートセーブがマメに入るので大きく巻戻ることはなかった。
メタスコア34点は大げさではないですが、低すぎると言えなくもないです。
10ドルほどのフルプライスでの購入はお勧めできませんが、半額以下なら悪くないかもしれません。
なお、プロテクトはStarforceで認証回数は3回までのようです。