*本記事は以前、はてなダイアリーに掲載していたものを再掲載した物です
標準では800x600が最大サイズのDiablo2。ウィンドウモードではサイズが小さく遊びにくいという問題がありました。力ずくでの拡大はドットが荒くなってしまい実用ではありません。ということで、GPUを3dfxのglideに見せかけるラッパーで描画周りを変更することになりました。
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追記 2015/01/18
Win8.1とGlide3-toOpenGL 1.4eでの動作を確認。
ただし、チャットコマンドの「/fps」 などのシステム情報を表示するコマンドが文字化けしてしまう模様。
現環境
OS Windows 8.1 64bit
CPU AMD FX-8120 (3.1GHz)
MEM 8192MB (A-DATA AX3U1600GC4G9-2G)
VGA XFX FX-777A-ZDBC (Radeon 7770 1GB)
M/B ASUS SABERTOOTH 990FX R2.0 (BIOS 2104)
Glide3-toOpenGL 1.4e
追記 2016/03/15
現環境
OS Windows 10 64bit
CPU AMD FX-8120 (3.1GHz)
MEM 8192MB (A-DATA AX3U1600GC4G9-2G)
VGA XFX FX-777A-ZDBC (Radeon 7770 1GB)
M/B ASUS SABERTOOTH 990FX R2.0 (BIOS 2104)
Glide3-toOpenGL 1.4e
Diablo2 v1.14でGlide3-toOpenGL 1.4eが利用不可になりました。
Glide3-toOpenGLのサイトのトップページにあるhotfixのglide3x.dllを1.4eの物に上書きすることで再び利用できるようになります。
また、Diablo2 v1.14でD2VidTst.exeが消えました。
これに伴いビデオモードの設定手順が起動オプションのみになります。
公式サイトでは"captured mouse"の有効化を推奨しているようだ。
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試した環境は以下。
WindowsXP SP3
PhenomII 905e
Radeon 4670(v1010)
Diablo2 1.13
Glide3-toOpenGL 1.4d
用意するのはこちら。
GLIDE3toOpenGL-Wrapper
http://www.svenswrapper.de/english/index.html
1.解凍して出てきた glide3x.dll をDiablo2のインストール先にコピー
2.D2VidTst.exeを実行して Run Test を押す。テスト後、Available Video Modesを 3dfx Glide: 3dfx Glide のラジオボタンにチェックを入れてOKボタン。
3.Diablo2の起動用ショートカットに -3dfx を追加。窓化したいなら-wも追加(-3dfx -w)
Win7 64bitだと起動不可か白画面で止まってしまう模様。
解決策は、ショートカットのプロパティ - 互換性の「デスクトップコンポジションを無効」にチェックを入れ、ゲーム起動中のみAeroを切れば良い。
とりあえずこれでGlide描画になったはずです。
あとはglide-init.exeを使って好きなように設定しましょう。
ウィンドウモードのサイズを変更しただけの画面はこのようなジャギが目立ちます。
bilinear filteringを有効にするとこのようにソフトな画像に。
スクリーンショットだとボケただけに見えますが、実際の画面は軽くぼやけた感じがする程度です。
話はこれで終わらず問題も有り。
最近のPCだとこのように描画がおかしくなるようです。
これを直すには、上のアーカイブの中にあった設定ツールを使います。
glide-init.exeを実行し、Extensionsボタンを押して設定を変更。
私のWinXP,Radeon4670環境では上のような設定で正常に描画されるようになりました。
Geforce環境だとまた違った設定が必要かもしれません。トライアンドエラーで自分の環境にあった設定を見つけてください。最悪チェックボックスを全て外せば直ると思います。パフォーマンスはかなり下がると思われますが…
そんなこんなで不満だった画面サイズの変更とグラフィック品質向上が実現しました。
まだまだDiablo2を楽しませていただきます。
おまけの適当設定解説
実際のツール画面の各項目上で右クリックすると画面下に説明が表示されます。
▼OpenGL-infos
Query OpenGL-infos ボタンを押すと小さなウィンドウが表示されテストが始まります。終わるとVGAの名称やメモリーサイズやらメモリの転送レートが表示されます。
▼settings
・window-mode
起動ショートカットの -w に加えてこの設定もチェックが必要。ウィンドウからフォーカスを外すと最小化されたり、位置が変更できなくなります。
・captured mouse
マウスポインタがウィンドウから飛び出さなくするオプション。
一度でもctl+tabを押すと再起動するまで無効になる模様。
・keep aspect ratio
画面の縦横比を4:3で固定
・vertical synchronization(VSYNC)
垂直同期の有無
・*fps-limit
フレームレートの制限
・*static size
画面サイズ
・window extras
スケーリングがどうこう。よく分かりません(汗
・centered
ウィンドウモード起動時にウィンドウが画面中央に表示する。
・remember position
終了時のウィンドウの位置を記憶。
▼renderer
・*texture-memory
テクスチャに利用するメモリ量。
最適値はVGAとドライバ次第。大きくするとパフォーマンスがよくなるらしい。OpenGL-infosの表示を参考にすると良い。
・*buffer-texture-size
バッファするテクスチャのサイズ。
1024x1024が良いらしい。
・32 bit rendering
フルスクリーン時に32bitカラーで表示する。
通常の16bitモードを扱えないドライバのための設定
・texture for videos
ウィンドウモードでムービーを表示させる。
・bilinear filtering
解像度が変更されているときにバイリニアフィルタをかけ、画質を向上させる。
フレームレートは落ちる(最近のPCなら変わらない模様)。
・no gamma
ラッパーがガンマ設定を変更しないようにする。
▼Wrapper-statistics
おまけ機能。
フレームレートや時計を表示させる。
・*corner for infos
表示場所
・framerate
フレームレートを表示。
・*clock
時計を表示。
デジタル、アナログ(大、小)の三種類。
・texturemass
テクスチャ用メモリの使用量。
VGAのメモリサイズ以上だったり、上限に近い値だった場合、テクスチャに利用するメモリ量を減らすことを推奨。
▼Extensions
Glideのキモ。
表示に問題なければいじらない方がいいっぽい。
・WGL_ARB_render_texture
デフォルトでオフになっている項目。
チェックすると、ウィンドウサイズが変更されている場合のグラフィックの品質を向上させる。フレームレートは落ちる。
▼Default settings
・restore default values
設定をデフォルトに戻す。
・+remove registry-entries
レジストリの値を削除する。
アンインストール用。
▼Test
ゲームを実行しなくても、ラッパーの動作を確認できる。
50fps以上出ていれば通常利用には問題ない。
左下の赤いボタンで終了。
▼English/Deutsch
ツールの表示言語の変更。
押す度に英語とドイツ語に切り変わる。
▼Quit
終了。
詳しい解説は下のwikiに有り。
JP_Playing Tips - Eastern Sun Wiki
http://miyoshino.la.coocan.jp/eswiki/?JP_Playing%20Tips#wc2e3e35
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